はじめての3Dプリント
先日購入したCreality Ender 3 V2を無事に組み立てられたので、さっそくテストプリントです。
最初の壁
3Dプリンター超初心者の私は、とにかく何もかもが分かりません。
ビルドプレート(上画像赤枠部分)とノズルの隙間を紙1枚程度に調整し、本体の電源を入れます。
購入した際に同梱されていたmicroSDカードの中にプリントデータが入っているとのことだったので、Ender 3 V2の電源を入れ、microSDを挿入したのですが何もデータを読み込まないという状況が発生しました。
YouTubeとかを見てみると、電源を入れてモニターに表示される「Print」をクリックするとmicroSDの中に入っているデータが表示されるようなのですが、まったく何も表示されません。
壊れてる?
何度もmicroSDを抜き差ししても何も表示されず、カードに問題があるのかと思い別のカード(64GB)に変えてみても読み込まず。。
しかも、どうやら8GB以下のmicroSDじゃないと認識しないらしい。家中探してもそんな少ない容量のカードを持っているわけもなく…
色々調べてみるとカードをフォーマットすると良いとのこと。
元々入っていたデータをローカルにコピーしておき、カードをフォーマット。
ついでに色々調べてみると、どうやらstlという3Dファイルをスライサーというソフトを使ってgcodeというファイルにする必要があることが判明。
なにそれって感じ。
スライサーソフト
3Dのデータはスライサーソフトを使い、3Dプリンターが3Dデータを読み込めるよう変換する必要があり、スライサーソフトで得られる「Gコード」によって、はじめて3Dプリンティングが可能になるということ。
とにかくスライサーソフトを調べてみると、Ultimaker Curaというソフトが良さそうなので、それをインストール。
ドラゴンクエストのスライムの3Dデータをお借りしてUltimaker CuraでGコードを作成。
それをフォーマットしたmicroSDへ保存して、再度Ender 3 V2へ差し込んで起動したところ、無事読み込むことに成功しました!
もしかして、.gcodeというファイル以外は表示されない仕様なのか?
第2の壁
さあ無事に3Dデータをgcodeに変換し、Ender 3 V2で正常に読み込みができたので、いざプリントだ!
フィラメントを突っ込んで、本体モニターからPrepare→Preheat PLAを選択し、ノズル(フィラメントが溶けて出てくる部分)とヒートベッドの温度を上げます。
ノズル200℃、ヒートベッド60℃まで上がったら、Print→保存したgcodeを選択すると3Dプリンターが動き出しました。
いいねいいね!!なんかワクワクするね!
と喜んでいたのも束の間。
こんな状態に・・・
その後も何度も同じような状態になり、最後までちゃんとプリントすることができません。
プリント中によく見ていると、ビルドプレートにフィラメントがしっかりとくっついておらず、途中で剥がれてしまっているようでした。
そこで、スライサーソフトの設定を変えてみることに。
ビルドプレート吸着性の部分が「スカート」「ブリム」「ラフト」「なし」の4種類から選択できます。
・スカート
モデルから少し離れたところに幾重かのラインを印刷。密着性を向上させる目的ではなく、ノズルの内圧を高めてモデル印刷開始時のフィラメントの過不足を防ぐ事と、実際に押し出されたフィラメントの定着具合で、ビルドプレートのレベリングの可否などを確認することを目的としている。
・ブリム
モデルの初期レイヤーの周りに一定の広さの層を印刷。モデルの外周部と一体化して、ビルドプレートとの接触面積を増やすことで密着性を向上させる。
・ラフト
ビルドプレート上に複数層(デフォルトで4層)の厚いプレートを印刷し、その上にモデルを配置。ブリムよりも密着性が増すが、印刷後に除去する必要があり、どうしてもビルドプレートから剥がれてしまう材質や形状の時に利用。
ということらしい。
色々試した結果、ラフトで下図の設定が一番よさげでした。
よさげ、と言ったのはこれでもうまく最後までプリントすることができませんでした。
次にやったのは、再度ノズルとビルドプレートのレベル調整。
ビルドプレートの4隅を、紙1枚の隙間に調整。
この隙間がありすぎると、フィラメントがうまくくっつかない。
ようやくできたテストプリント
本体組立完成から、約10時間程試行錯誤し、ようやく最初の3Dプリントが完成しました。
なかなか綺麗な仕上がり!
かなり長時間試行錯誤しましたが、これで3Dプリンターのことが少し把握できました。
これから色々と作っていこう。
Ender 3 V2 プリント手順&コツ
・3Dプリントデータはスライサーソフト(Ultimaker Cura)で.gcodeにする
・Ultimaker Curaのビルドプレート吸着性の設定を確認
・microSDカードは8GB以下じゃないと認識しない
・gcode以外のファイルは表示されない?
・毎回、本体ノズルとビルドプレートの隙間が紙1枚になってるか確認
・印刷前、Preheat PLAでノズルとヒートベッドの温度を上げる